Good Life With

すきなもの、すきなこと、やりたいこと、やったこと、やってること、いろいろ。

禁煙してわかったこと②

約3ヶ月の長期療養から会社に復帰しましたが、様々な状況でタバコを吸いたい発作が出ました。というのが過去に自分がタバコを吸っていたシチュエーションになると脳が反射的に反応をするのです。駅に近づいたときや、ドトールが視界に入ったときなどの些細なことでも発作がでました。それから一つ一つの発作を我慢していき、飲み会中も全く発作がでなくなりました。脳の中の様々なシチュエーションとタバコをつないでいる回路が全部切れて、やっと抜け出せたと思っていました。

 

しかし、それから2年後、海外出張で成田空港の喫煙所の前を通ったとき、アメリカの空港を出たとき、ホテルについたとき、オフィスについたとき、猛烈にタバコが吸いたくなりました。このシチュエーションの回路は切れていませんでした。2年以上経っても発作が出るぐらいニコチン中毒ってひどいのだなと痛感しました。

 

タバコを吸っていたころから比べると頭も体も靄が晴れたようにスッキリとしています。朝起きたときの怠さ、全身の疲労感もなく息苦しさもありません。

知らぬ間に狂っていた味覚、嗅覚も戻りました。タバコの煙はもちろん、タバコを吸う人のヤニ臭さが、吸わない他人にとって最悪であることがわかりました。

好きで吸っていたと思っていたタバコに自分が支配されていることにも気づきました。いつでもどこでもタバコを吸うことが日々の生活で優先されていました。電車の探し乗り継ぎのわずかな時間でも吸う場所を探し、わざわざ喫煙席があるお店を選び、飛行機に乗る前は親の敵のように必死に吸いだめ、飲み会の前は切れないように予備のタバコを買い込む、それでも切れれば買える場所を必死に探し、なければシケモクでさえ吸う。今思うと恐ろしいです。

 

奥が見えないぐらい煙まみれの隔離された狭っ苦しいすし詰めの喫煙所を見るたびに、タバコから解放されて本当に良かったと思います。